堕天王の逝く道

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zoom RSS CLANNADの感想と、長編第十六話その2

<<   作成日時 : 2008/02/01 21:51   >>

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2月になってしまいました。
節分の短編を書く予定にしております。まだ、書き始めておりませんが、成人式の話同様かなり短い奴を予定しております。
あと、東雲こうかさんに尼崎月子と井上藍の立ち絵を依頼しました。完成次第、HPを更新する予定です。

では、最初に感想から。

CLANNAD http://www.tbs.co.jp/clannad/
春原芽衣登場。良き妹。いつまでホラを吹き続けるつもりだ、朋也(笑。本当に土偶を買ってきた妹。うん、素晴らしい土偶だ。渚の父親は、セクハラ親父(笑。聞いていて恥ずかしいぞ。バスケの試合には、杏が参戦。ナイス上下関係、縦社会(笑。熱い展開のバスケの試合。試合後、芽衣は帰宅。もう帰るのか。本編ではもう一波乱あった気がするけど・・・カットかな。残りの話数も限られてきたが、終わるのかね、このペースで。


続いて小説です。

由紀子・夏樹編 1〜12話
http://www5f.biglobe.ne.jp/~pfive/tyouhen/yukine1.html
13話
http://diary5.net4u.org/scr3_diarys.cgi?action=article&year=2007&month=8&day=20&cat=2714datenou
14話
http://diary5.net4u.org/scr3_diarys.cgi?action=article&year=2007&month=9&day=28&cat=2714datenou
登場人物
http://www5f.biglobe.ne.jp/~pfive/tyouhen/cyara.html


 由紀子・夏樹編 第十六話『悪夢の始まり』 その2

 一体、彼女は――。
 神山聡は、考え事をしながら道を歩いていた。月子と名乗る、年の頃はあまり変わらない感じの女性のことだ。昔からの知り合いは、幼馴染である坂田斎(いつき)から顔と名前を教えてもらっている。それに一致しないという事は、斎が知らない友人か、それともたまたま名前を覚えていただけの人か。しかし、月子の反応から後者は考えられない。名前を知っているだけの浅い関係の人間に、あれほど感情をあらわにする事は考えにくかった。
 ふと気付くと、大木公園の近くまで来ていた。青々とした草木が、風に揺られてさわさわと優しく揺れているさまを見ていると、一休みがしたくなったため、聡は大木公園へ入った。
 大木公園の中央に鎮座する『守り木』。今日も穏やかにその葉を揺らしている。その『守り木』の影になるベンチに、小泉由紀子(ゆきね)の姿があった。黒表紙で、やけに分厚い本を一心不乱に読んでいる様子。声をかけるのを少し迷ったが、ここで背を向けるのも変な話である。聡は、『よっ、由紀子』と声をかけた。
「あ・・・ども」
 本を閉じて、わざわざ立ち上がって一礼する由紀子。普段は大雑把であるが、妙な所で細かいようである。
「読書とは感心だな。また、黒魔術とかオカルト大百科とか、そんな系列の小難しい本に見えるが」
 聡の指摘に、由紀子は微笑み『あたりです』と答えた。
「全ての心霊現象は脳内の作用で説明が付く・・・みたいな内容です」
「それって、由紀子がいつもしていることに反しないか?」
 隣に座り、由紀子が持つ本を見る。分厚い。電話帳クラスの分厚さだ。その分厚さだけで、心が一杯になる。
「そうですね。でも、違う角度から物事を見ることで見えてくるものもあると思って。実際、面白いですよ。読みながら、『それは違う!』とか突っ込んだりできますし」
「由紀子は学者肌だな」
 由紀子は、オカルト系の話が大好きである。その知識は相当なものであるが、学校の勉強は得意な理数系以外はガタガタである。英語は、本人曰く『精一杯勉強しても赤点』とのこと。どうしようもない。
「そうだ、聞きたい事があったんです」
 珍しく由紀子の方から会話を切り出してきた。『ん?』と促すと、由紀子は『八月の事なんですが』と話を始めた。
「確か、十日あたりだったと思うんですけど、噂で聞いたんです。車が真っ二つになっていたとか、赤い光の柱が立っていたとか。私は、なぜか丁度その時寝ていて・・・あの、そういうの見ませんでした?」
「八月の十日ね・・・」
 三週間前ほどの話である。少し考え、そしてふと思い当たった。
「あれか。朝、出勤していたらやたら警察がいてさ。すぐそこだ、雑貨屋の前辺り。それから海岸の方でもざわざわやっていたな。あと、赤い光の柱は・・・」
 覚えている――という言い方はおかしいだろうか。胸騒ぎを感じて外に出たとき、闇夜を切り裂き空へと昇っていく赤い光の柱を確かに見た。しかし、それから先のことを覚えていない。ただ、とても懐かしくて、愛おしくて、苦しくて――泣きながら、誰かの名前を呼んでいたような気がする。
「俺も見た気がする。けど、そのときのことは俺もあまり覚えていないんだ。誰かを思い出しそうになった・・・そんな気はしていたんだが、気付いたらもう赤い光も何もなかった。気のせいというわけでもなかったのかもな」
「それは大変興味深いですね」
 由紀子が目を輝かせている。
「やっぱり前世の記憶と関係があったりするんでしょうか。あぁ、私も見たかった」
「でも、あれってそんなに遅い時間じゃなかったはずなんだが。夜行性の由紀子が寝ているなんて、よっぽど疲れていたのか?」
 由紀子は難しい顔をする。本人も実の所はよく分かっていない様子である。
「それが不思議なことなんですが、夕方沙夜ちゃんと一緒に帰っているところまでは記憶にあるんですが・・・気付いたら朝になっていて。夜何をしたのか、実は記憶にないんです」
 一瞬、由紀子は表情を翳らせた。しかし、すぐに『私も年でしょうか』と薄く笑ってごまかした。『何言ってんだよ』と聡は由紀子の頭を小突いた。
 最初こそ、不思議な出会いだった二人。
 二人で不思議な映像を垣間見て、聡は記憶喪失の事を由紀子にカミングアウトした。人見知りの激しい由紀子であるが、気付けば聡に懐いていた。聡も、由紀子の前だけでしか見せない表情がある。
 それは、会って半年程度で築き上げることができる信頼関係とは、また何か違うようにも思えた。
 ずっと連れ添ってきた恋人のように――。
 今の二人は、確かにそう見えた。
 二人に自覚はなくても、確かに――。

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