堕天王の逝く道

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zoom RSS さて、小説を。今回からは、『群青色の空へ!』です。

<<   作成日時 : 2007/12/05 22:04   >>

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竜騎士の物語です。
今回は、日記のネタが特にないので小説だけで。


 群青色の空へ! その1

「アオイよ、お前にこの竜を授ける」
 彼女の腕に託されたのは、小さな彼女でも十分抱きしめる事ができるほどの小さな――小さな幼(よう)竜(りゅう)だった。ザラザラとした竜の鱗。暖かい吐息。静かに眠る竜の横顔の愛らしさに、彼女は嬉しそうにその柔らかな頬で竜を撫でた。
「共に生き、共に大空を支配せよ。クールストの名に恥じぬ、竜騎士へとなれ!」
 子供の彼女には、父親の言葉を理解する事はできなかった。彼女は、新しい相棒に心を奪われており、その瞬間を何よりも楽しんでいた。
 その余韻を残しつつ、彼女は夢から覚めるのだった。

 東西戦争というものがあった。七つに分かれた群生国家だったそこは、隣国で勢力を拡大しつつある魔法帝国グレオンに対抗するために、一つになることとなった。だが、七つもの小さいとはいえ国が一つになるということは、大変な事である。当然、戦争となった。
 その当時、力を持っていた国は二つ。
 東のナウセス。
 西のヘレミア。
 東西に分かれての大戦争へ発展したこの戦い、序盤はナウセスが圧倒的な力で押していた。それはナウセスが、密かにグレオンと協定を結んでいたためであり、技術的に一つも二つも上回るグレオンの力を得たナウセスが有利なのは目に見えていたことであった。
 押されるヘレミアは、もっとも忌むべき選択肢を選ばざる得なくなる。
 ヘレミアは、その国土のほとんどが山岳地帯で占められた鉱山物資をメインとした国。その山岳地帯に生息している飛竜と呼ばれる小型のドラゴンを飼いならし、彼らは日々の生活に役立てていた。
 飛竜は、生活の必需品であり、そしてかけがえのない相棒であり、家族。それを戦いに投入することは、絶対的な禁忌とされていた。
 ヘレミアはその禁忌を破り、飛竜を前線に投入した。
 ヘレミアの竜騎士部隊『ドラグーン』の誕生である。
 上空からの魔法、及び火薬を使った一方的な攻撃。ナウセス側には、飛竜を撃墜するだけの技術はなく、戦局は一変した。
 そして、流れはヘレミアへと変わり、そのままヘレミアは戦争に勝利した。
 ヘレミア共和国の誕生である。
 この物語は、そんな戦争の十五年後のお話である。

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