堕天王の逝く道

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zoom RSS 25歳でも魔法少女(仮)

<<   作成日時 : 2010/05/18 22:11   >>

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タイトルは仮です。でも、このまま定着でもいいかもしれん・・・。
この作品は連続性はなく、思いついた作品をただ書いているだけのもので、前上げていたイメージと結局変わりません。連載スタイルは、思いついたら書く。それだけ。ちゃんとしたストーリも設定も、まだ作っておりませんが、実はそんなに必要でもないので、そこら辺はおいおい作ります。

幽世喫茶辺りが終われば、ピンから書いても良いのですが。今、ちょっとそれが出来ませんので、この形で許してください。COMIC CITYでは、ちょっと手直しした程度の無料本を持っていくつもりなので、それもあわせて宜しくお願いします。


では、本題へ。


登場人物
沖宮瑠衣子:25歳で魔法少女をやっているOLさん。アニメとゲームが好きで、お人よし、お世話好き。
里川理香:二人目の魔法少女。ペンネームは、川里リコ。BLの小説を書いている、現役大学生。メガネが素敵。割とクール。
九条美津:三人目の魔法少女。今回出番ありません。「お兄様に言いつけますから」。

女帝:異界からやってきた魔法使い。ゴーレムを作って、世間に迷惑をかける悪い子。性悪幼女である。




『瑠衣子のあだ名』
 その日、理香が瑠衣子の部屋に遊びに来ていると、瑠衣子の幼馴染だという人がやってきた。名前は、琴崎みなみ。ウェーブを描くセミロングの髪が特徴の、とても感じの良い女性。それが、理香のみなみに対する第一印象であった。
「ところで、今日は何しに来たわけ?」
 缶ビールを片手に、瑠衣子がみなみに尋ねる。あまり歓迎しているような顔ではない。みなみは、お土産として買ってきた大量の焼き鳥をつまんでいる。
「別に、近くに来たから遊びに来ただけみたいな奴で、深い理由とかむしろある方が危険な関係な匂いがして、キャー」
 複雑な日本語だと、理香は思った。
「何がキャーよ。みなみが来ると、ろくなことにならないのよね」
「あらあらまぁまぁ、嫌われてるのかな私。でも、大丈夫。そこがきっと、瑠衣子のツンデレスタイルなのよ」
「・・・もういい。リコに変なこと、吹き込まないでよ」
 リコとは、理香のP.Nである。同人誌即売会で出会ったので、それが定着しているのだ。
「ねぇ、瑠衣子の高校時代のあだ名は、『番長』なんだよ、知ってた?」
 さらりと、何事もなかったように暴露話を切り出す。刹那、瑠衣子の右手がみなみの首を掴んだ。
「いつか私が見せた、リンゴを片手で割るという技。再現しようか?」
「あっははは、また来週〜みたいなお話」
「来週も来世もない! その話は、墓まで持っていけ!」
 なんだかんだで二人は仲良しなのだろう。理香は、そんな事を思いながら豚バラを手に取り、かぶりついた。
「あぁ〜、私のピーちゃんが・・・」
 思わず噴出しそうになったのを我慢する。一体何を言い出すのか。この場合、みなみに聞くことはできないので、瑠衣子に視線で訴える。すると、瑠衣子は呆れた顔で一言。
「無視して。この子、脳がやばいのよ」
「ちなみに、この皮は三郎ね。砂肝は、武史」
「あぁもう! まずくなるような命名しないでよ! 竹串を爪の間に差し込むわよ!」
「いや〜ん、SMプレイは早いわ」
 理香は、観客になることに徹し、最後まで二人のコントを眺めていた。その結果、分かった事がある。
 瑠衣子は、いじられっ子だ。
 帰りは、みなみと一緒になる。マンションの外まで出てくると、突然みなみが話を切り出した。
「あのね、瑠衣子ちゃんのあだ名の事なんだけどね」
 先ほど喋るなと言われていたのに、何事もなかったようににこやかに話し出した。
「瑠衣子ちゃん、ルックスだけはまともだから、高校生の時とか痴漢の被害に遭ってたんだけど、それが傑作でね。最初の人は、足を踏んだ衝撃で骨が折れて、二人目は親指を捻ったら骨が折れて、三人目は肘を腹に打ち込んで失神させて病院送りにしちゃって、もうそれであだ名が『番長』となってたのよ。大学生になると戦歴も増えてね、『強化人間』なんて呼ばれてたから、迂闊な事はリアルに病院送りになっちゃうから、気をつけるんだよ。ワンワン」
 実に楽しそうであるが、中身がちっとも楽しくない。とりあえず、『は、はい』と答えた理香。今後、瑠衣子との距離をもう少し考えなければ・・・そんな事を思った。


 『外付けHD』
 時刻は、二十二時を少し過ぎた頃。瑠衣子は、まったりとネットを楽しんでいた。ニコニコ動画でMADを漁っていると、ピコピコンと音がして、タスクバーにメッセンジャーのアイコンが燈った。表記は、『華麗なる女帝さん@本日有頂天』となっている。
「・・・出た、疫病神」
 女帝、それは瑠衣子が魔法少女となり戦っている相手。大ボスである。が、実は隣に住んでいて、瑠衣子以上に快適な生活を送っている。今となっては、こうやって時々メッセンジャーを飛ばしてくるようになっていた。最早、憎き敵ではなく、ただのお邪魔な隣人さん的な扱いである。
「とりあえず・・・」
 女帝のメッセージは、『乙、と書いてポニーテールじゃないからね』という内容だったため、色々とスルーして、『お疲れさん』とだけ返した。返事はすぐに来る。
『とっても暇なので』
 そこで一旦切れる。すかさず、『寝ろ』と送った。ろくなことにならない予感が、びしばしとしていた。
『ゴーレム作成なう』
 ゴーレムとは、女帝が無機物から産み落とすモンスターのことで、瑠衣子が魔法少女となり倒している存在は、このゴーレムのこと。嫌な予感が、現実になろうとしている。なんとしてでも阻止しなければならない。夜中に戦うなんて、冗談じゃない。
『明日遊んでやるから、寝なさい。いえ、寝てください。お願いします』
 一縷の望みを込めて、メッセージを送る。
『以下の項目から選べ。
 1.中華なべ
 2.包丁
 3.瑠衣子の外付けハードディスク☆』
 ガタンと瑠衣子は、椅子を鳴らして立ち上がった。1も2も問題ない。だが、3はなんだ。慌てて、本体の横に置いてあるはずの外付けハードディスクの有無を確認する。ない。そこには、小さくて白い箱がない。瑠衣子の、アニメがたくさん保存された、宝箱がない。
「あのクソガキ・・・! いつのまに盗んだのよ!」
 外に出て、隣の女帝の部屋の扉を開けようとしたが、やっぱり開かない。こちらからは突破するのはさすがに無理であった。どうしたものかと、一旦部屋に戻ると、新しいメッセージが燈っていた。
『むしろ3以外見えない』
 瑠衣子は、言葉を失う。ゴーレムは破壊する。破壊すれば、元になった物も壊れる。もし、外付けハードディスクで作られたゴーレムを破壊すれば――当然、中のデータごと天に召す。
 なんとか阻止する方法はないだろうか。その時、瑠衣子は窓を見て閃いた。窓から窓へと伝えば、女帝の部屋に行ける。瑠衣子は、押入れの中に放り込んでいた魔法のステッキを取り出した。
「変身!」
 瑠衣子の力強い声に反応してステッキが輝き、その光は瑠衣子を包み込む。輝くシルエットは、そのまま衣装となり、顔立ちの線がぐっと柔らかくなる。変身すると、若返るのである。最後に、決めポーズをとって変身完了。決めポーズは、ステッキに組み込まれた変身の過程の一部であるため、省く事はできない。急いでいても関係なくこのポーズは三秒ほど維持される。
「あぁ、このポーズの固定がうっとうしい!」
 窓を開けて、空へ。
「ウィング!」
 白い翼を具現化させ、くるりと旋回してから、女帝のベランダへと移った。
「ミカド! 私の外付けハードディスクを返しなさい!」
 瑠衣子は、女帝の事をミカドと呼んでいる。その女帝は、丁度先が十字架になった巨大な杖を両手で持ち、掲げている所であった。その足元にも、付近にも外付けハードディスクの姿はない。
「・・・もしもし、警察ですか。窓から変質者が・・・」
 何も迷わずに携帯電話で警察に電話をかけた女帝から、電話を奪い取る。
「あぁ、すいません。妹のイタズラ電話なんです。本当にお忙しい所・・・はい・・・はい、本当にすいません。よく言っておきますので。失礼します。お仕事頑張ってください」
 物凄く不機嫌そうな電話の相手に、ひたすら謝ってから電話を切る。番号を見ると、『110』となっていた。
「マジで警察にかけるとか、馬鹿じゃないの?!」
「それが常識だと、私は知っている」
「面識ある人間を、ナチュラルに通報すんな!」
「面識は、関係ない。窓から侵入した不審者は、お縄になるべきです」
 女帝に何を言っても無駄である。それよりも外付けハードディスクの安否を確認しなければならない。部屋をぐるりと見渡すが、それらしきものはない。
「ねぇ、私のハードディスクをどこにやったの?」
 女帝は、すっと瑠衣子の後ろを指差した。何気なく振り返ると、そこには瑠衣子のものだと思われる外付けハードディスクがちょこんと置いてあった。瑠衣子の表情が崩れる。
「良かった・・・無事だった・・・」
 次の瞬間、外付けハードディスクが立ち上がった。二本足で
「あぁ、マジかったるいわぁ。なんで、一日中ぐるぐる回されなあかんのやぁ」
 汗を拭う仕草をしているが、無機物なので汗が発生する事はないはずである。
 結論、最早手遅れ。
「いい仕事をしました」
「私のハードディスクがぁーーーー!!」
 瑠衣子は、その場で破壊することもできず、結局自室へと持ち帰った。女帝が言うには、このままでも機能するとのこと。データを回収した後、破壊が妥当なところだろう。勿体ないが、喋る外付けハードディスクなんていう不気味なものはとても置いていられない。
 定位置に置き、USBのコードを握る。今はじっとしているが、USBを挿してもじっとしているのか、それは分からない。しばらく外付けハードディスクを睨んでいると、ひょこと外付けハードディスクが立ち上がった。
「なぁ、それを俺に挿す気なんやろう?」
「え・・・まぁ、そうだけど」
「俺のUSBポートに、そいつをぶち込むってことやなぁ! 俺のUSBポートにぶち込ませてください、お願いします! と大きな声で・・・」
 迷わず、魔法のスッテキを外付けハードディスクに振り下ろしていた。そして、ベッドに潜って失われたデータのために涙を流した。
 翌朝、壊したはずの外付けハードディスクが何事もなかったように、定位置に置いてあった。もう立つ事も、喋る事もない。
「夢・・・?」
 パソコンを起動させて見ると、問題なく作動しているようだった。中身のデータを確認するため、マウスを動かしていると――。
「頭を撫で回さないで・・・」
 そんな声が聞こえた。一体、どこから聞こえるのか。分からず、作業に戻るとまた声が。
「頭を撫で回さないで・・・」
 マウスのホイールを、もう一回回してみる。
「もう何度も回さないで・・・」
「あ・・・あのクソガキ・・・」
 夢なんてことはなかったのだ。瑠衣子は、マウス目掛けて魔法のステッキを振り下ろした。



今回は、これまで。
他は、カレーの話と荒川アンダーザブリッチのネタが一本があります。

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