堕天王の逝く道

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zoom RSS 合同誌用の小説を簡単に紹介

<<   作成日時 : 2010/03/19 09:12   >>

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締め切りまで、あと一ヶ月になろうかとしておりますが、あんまり進んでおりません。
なんだか、テンションが上がりきらない。でも、少しは書いているんですよ、というお話を。

今回の合同誌用の小説のタイトルは、『一人娘のレコンキスタ』です。
前回の『いじめられっ子のデスマッチ』の大本になる作品、『探求者シリーズ』という企画を用いた作品で、時間軸としてはデスマッチの1〜2ヶ月程度後の話となります。
このシリーズのタイトルは、『○○の△△』にすることを決めておりますので、タイトルが似たような形となっております。
テーマが『変えてしまいたいなにか』ということで、私自身が日ごろ悩んでいる問題を別のキャラに投影させ、『変える』ことについての自分の思いを語るつもりで、プロットを立案しました。
プロットは、15シーンに分割されており、現在3シーンの終わりあたりです。まだまだですね。

前回の1〜2ヶ月後の話ですが、前作のゲストキャラである篠塚アヤメは降板です。変わって、宿輪麻美夜(しゅくりまびや)というキャラを新規に出しております。
メインの新壁敏弥、輅優衣、輅撩の三人は変わりません。この『探求者シリーズ』は、他にも個性的なキャラをいくつか準備しておりまして、作品ごとに少しずつ出していこうかと、そう思ってこの様にしております。他の出ていないキャラは、まだ名前も決めておりませんが。麻美夜を出したことで、残り二人、未登場キャラがいます。変態ホモ野郎と撲殺シスターの二人。次があるなら、変態ホモ野郎を出したい。撲殺シスターは、扱いとしてはモブに近いので。

日ごろ、RPGかネットゲーにでもすれば、面白そうだなっと妄想しております(笑。

話を戻して、今回は探求者シリーズ全体としてのキーキャラである『司書』という存在も出しております。司書がいなければ、話が成り立ちそうになかったので。司書とは、異界に存在する謎の女の子のことで、主人公の新壁敏弥が探求者になったきっかけを与えた存在です。人ではないし、その他のものにも置き換えられないので、『存在』と表現するしかない(苦笑。

いつか、ちゃんと最初から書いていかなければならないだろうな、そんなことを思っております。

最後に、冒頭部分だけの貼り付けております。今回、いつもとちょっと文章の組み方を変えております。
最後の台詞は、少女革命ウテナ+世界樹の迷宮のコンボです(笑。


 一人娘のレコンキスタ

 1.彼女の理由
 仕事帰り。日はとっくに暮れ、薄暗い路地に冷たさを帯びた風が吹く。家々の音や匂いが、深遠に沈む世界を優しく揺らすとき、人の心には切なさが降りる。下弦の月が、大地を見下ろしている。溜息を零す彼女は、そんな下弦の月の美しさにも気付かない。スーツ姿の彼女は、時々前髪を掻き上げている。全身で、疲れを表していた。歩みは、迷いを示すかのように、重たく遅い。
 ――家に帰りたくない。
 その心の囁きは、なお一層心と体を縛る。そんな折、何かが聞こえたような気がして、彼女は足を止めて、すぐ左の路地を見た。先が見えない細い路地だ。その先がどこに繋がっているのか、彼女は知らない。知る必要もない。普段、まったく気にもせずに通るだけの道なのに、そこにある暗闇が彼女の心を掴んで離さない。
 なにもない。ただただ、暗闇があるだけだ。音が聞こえるのも、当たり前だ。ここは住宅街。人が住んでいる以上、音が発生する。それだけである。だから、もう足を止めている必要もないのに、彼女の足は動かず、何もないはずの暗闇をじっと凝視していた。その瞳は、何かを探そうとしているわけではなかった。正体不明の何かが、彼女をそうさせていた。認知できない、そして理解できない何か――。
「人とは不思議」
 背後から声が聞こえた。びっくりして振り返り――言葉を無くした。そこにいたのは、彼女自身だった。まっさらな表情、そして何も感情がこもっていない瞳で、彼女を見ている。自分が自分を見ているその奇妙なこの現状に、彼女の気持ちが付いていけない。混乱する彼女の気持ちなど、もう一人の彼女には関係がないのだろう。話を続ける。
「自分の親を恨む。なぜ? 私には、その感情が理解できない。非常に興味深い。あなたを、私は選ぶ。私が、人を知るために」
 くっと体が後ろに引っ張られる。路地の向こう側――なにもなかったはずのそこに、ぽっかりと穴が開いている。周りの闇と違って、穴の中は色んな絵の具を塗り合わせたような色合いを見せていた。不思議な色だった。心から何かが消えていく、妙な浮揚感。彼女は、気付けばその穴に向かって右手を差し出していた。感情がそうさせているわけではない。本能が、そこにあるなにかを欲していた。
「あなたは、この世界を否定してもいい」
「世界を否定してもいい・・・」
 抑揚なく繰り返した彼女の背中を、もう一人の彼女がポンと突き飛ばした。

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