堕天王の逝く道

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zoom RSS MeIderuEren 『MeIderuErenの旗が揚がるまで』1話 4〜6完成

<<   作成日時 : 2009/12/06 21:02   >>

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12月6日
完成しました。
書いていて、モブ扱いのパイロンド先生が意外に楽しく書けてびっくりました。設定一行しかないのに、即席でもなんとかなるもんですね(遠い目。

12月5日
軽くプロットを読み損ねていた(爆。タイトルが指し示す内容が、次の話のプロットだったことに気付いて、慌てて今回の話を『1話』へ(苦笑。一応、これで全ての文章化しました。あとは、細かな所を修正していきますが――主に、誤字と台詞の修正ぐらいかと思うので、ほぼ完成です。
2話は、クッションを置いて書こうかと思います。1〜4のほうでも書いている通り、2話はプロットが5割しかないのと、映像化がほとんど済んでおりません。映像を作ってからではないと、時間ばかり取られてしまいますから。
内容としては、今回のお話の後始末です。バトルもなく、淡々と事務的な内容を重ねて、最後のシーンの見せ場まで引っ張る、そんな感じ。さすがに、1話ほどの長さはありません。半分もないかもしれない。
パイロンドのお仕置きとかは、今回含む予定がありません。一応、『討伐』関係の話で組み上げようかという、イメージはあります。

さて、幽世喫茶の準備をするかな。こっちも量的には、この話と同じぐらいになりそうです。

12月4日
文字数オーバーしたので、5〜からを分割させました。
前記事の1〜4は、全て書き終えてから細かいところを修正していきますので、タイトルに『下書き』と入れております。


 MeIdeueEren 『MeIderuErenの旗が揚がるまで』 1話

 1〜3 http://47762756.at.webry.info/200911/article_7.html


4. 挑戦状
 作戦室の扉を潜る。その音を聞いて、ガレンスとパイロンドが振り返った。
「・・・メイか。どうした?」
 ガレンスの声音は、どこか優しい。彼は厳しくもあるが、誰よりもメイを心配してくれている。
「私にも・・・なにか、出来ないかなって・・・思って・・・」
「なら、そこにいなさい」
 メイは、ガレンスの横に来て、展開されている地図を見上げた。
『ゴブリン1から、ボスへ。北街道付近、お姫様見つかりません。間違いなく、クルミのパンを買ったのはお姫様だと思うんですが・・・どこに行っちゃったのかなぁ』
『ゴブリン4から、ボスへ。こっちはダメです。まるで目撃例がありません。そろそろ帰っていいですか? 空腹で死んじゃう』
『ゴブリン3から、ボスへ。こっちにはもう戻っていないっぽい』
『ゴブリン2から、ボスへ。同じく、手がかりが途切れた。本当に、分が悪い賭けになってきたぜ』
「・・・どういうことだ?」
 エレンが向かいそうな場所の見当が付き、見つかるのも時間の問題かと思われていたが、現実はこの様。エレンは、どこに消えてしまったのか。
「また、精霊の入れ知恵ですかね。見つからないということは、どこかに潜んでいる可能性があります。広域でアナライズを展開しつつ、探してみてください。それと、ダークエルフは見つけましたか?」
『ゴブリン1、了解。ダークエルフっぽいのは、見かけてないです』
『ゴブリン2、了解。そうそう簡単にアイツらの尻尾を掴めるとは思えないぜ』
『ゴブリン3、了解。ダークエルフは、面倒なのでいらない』
『ゴブリン4、了解です。ダークエルフは、いませんね。それよりも空腹ですよ』
「ダークエルフが姿を現していない以上、少なくともまだお姫様は大丈夫でしょう」
 その言葉は、ガレンスではなくメイに向けられていた。メイは、その言葉を聞いて重々しく頷いた。とりあえず、まだ生きてはいる。こちらが見つけるのが先か、ダークエルフが見つけるのが先か。嫌な緊張感が、場を支配していた。
「精霊の反応あり! 基地内に侵入してきました!」
 緊張感を壊す、オペレーターの声。
「精霊だと?」
「属性『火』、ランクは3弱です」
 精霊は、属性と魔力の保有値でランク分けされている。ランク1が、神にも近い力を有する精霊で、最下層のランク5まで存在する。ランク3弱ということは、ギリギリランク3に該当するという表現の仕方である。
「もしや、エレンの精霊でしょうか」
「結界解放! 精霊を通せ!」
 ガレンスは、迷うことなくそう指示を出した。
 精霊は、それから間もなくして壁を透過し、作戦室へと飛び込んできた。トカゲの姿をした精霊だ。酷く慌てた様子で、ガレンスの前まで飛んでくる。
「エレンの精霊か?」
「はい、俺はイフリル。エレンと契約している精霊や。頼む! エレンを助けて欲しいんや!」
「元からそのつもりだ。詳しく話せ」

 話を聞き終えた後、捜索に出ていた部下を呼び戻し、作戦室に集まった。先ほどまでガレンスがいた場所は、司令室である。作戦室は、その名の通り『作戦』を提案し、論議し、展開するまでの過程を構築する場所だ。
 黒板の前に、パイロンド。その近くに、ガレンスが座っている。二人と向き合うように、ゴブリン1からゴブリン4、今回の作戦に参加する部下達が座っていた。ゴブリン1のレック。細身の若い男で、大変真面目そうな顔立ちである。ゴブリン2のザック。駐屯部隊の制服を着崩しており、座り方もどこかだらしない。ゴブリン3のスエル。むすっとした顔で座っている。どこか、陰気な印象だ。ゴブリン4のオムリック。椅子から体がはみ出ている。大柄と言うか、単純に太りすぎている男だ。
 彼らの後ろに、メイとメイの肩に乗るイフリルが居た。
「エレンの精霊であるイフリルからの情報により、エレンはダークエルフに連れられて、北の外れの町ファムールの朽ちた教会に居る事が判明しました。正直、私は不思議でなりませんが、それ以外のお話は疑う余地がないものでしたので、今はとりあえずこの情報を信じるしかありませんね」
 パイロンドは、率直な意見を口にする。それは、彼だけが抱いている疑問でない。ダークエルフが、自分達の本拠地である南の森、フェルムハラートに行かず、なぜ北上したのか。しかも、彼らにエレンを掴まえて篭城(ろうじょう)する理由がない。とっとと殺して、森に帰っていいのだ。さらに、イフリルの逃亡。ダークエルフが、それを見逃すほど甘い相手ではない事を、誰もが知っている。
 疑わしい事は多いが、イフリルが語った逃亡の経緯は、十分に納得できるものであった。イフリルが、エレンと行動を共にしていたことは間違いない。情報も、現在他にない。ならば、もうこの話に縋(すが)るしかなかった。
「今回は、ことがことですから、大きな作戦行動は取れません。ダークエルフを速やかに排除し、エレンを救助する。では隊長、作戦内容をお願いいたします」
 ガレンスは、部下の前に立った。
「教会は、すでに廃墟だ。静かな町だからな、派手なドンパチはどっちにしても避けたいが、避けられないなら教会を吹っ飛ばす気概で挑んでもらってもいい。今回は、狙撃できそうなポイントがない。ゴブリン1は、ゴブリン3と4と共に正面から突撃。4は1と組んで、正面からダークエルフの鎮圧を目指せ。ゴブリン3は、それをサポートしろ。ゴブリン2は、裏側から周り、隙をついてエレンを確保しろ。俺は、後方に位置し、サポーターと逃走にかかったダークエルフを粉砕する」
 ダークエルフには、決まった行動パターンが存在する。行動部隊は、常に二体で一組。失敗すれば、一体が囮(おとり)になり、一体を逃がす。それに加えて、各地に潜んでいるサポーターと呼ばれる役割のダークエルフが、後方からの援護射撃や逃走にかかったダークエルフのサポートをしたりする。そのため、ダークエルフを相手にするときは、常に三体いることを前提に作戦を立案しなければならない。
「パイロンドは、突撃する三人の防御を頼む。カースやアベンジャーは、なんとしてでも相殺しろ」
「心得ております。その場合、そんなヘマをやらかした方には、お仕置き・・・してあげなければなりませんがね」
「うっわぁ・・・敵はダークエルフだけじゃないぜ」
 レックがげんなりと呟く。
「俺は、メイちゃんへの愛だけでどんな苦行も耐えられる」
 真顔でそんなことをのたまうスエルを、レックは睨み付けた。
「・・・言い忘れてた、お前も敵だ」
「撃ったら、斬り殺す」
「上等だ・・・!」
 二人が口論するのはいつもの事なので、周りは気にしない。彼らの後ろ、今までじっと黙って座っていたメイが、手を上げて立ち上がった。
「あの・・・私も・・・付いていきます」
 ガレンスは、じっとメイを見つめた。ガレンスの厳しい瞳に、メイは毅然(きぜん)と立ち向かう。折れたのは、ガレンスだった。
「まったく・・・パイロンド、手間だがメイと共に行動してくれないか?」
「その手間賃、誰かが負ってくれるならば、受けましょう」
「私、なんでもします!」
「なんでも?」
 パイロンドにそう反芻(はんすう)されて、言葉を詰まらせるメイ。
「えと・・・できることはお手伝いしようかなって、そういう意気込みって・・・大切なのかな、とか思って・・・」
「意気込みなんてものは、足しになりません。不必要です。まぁ、いいでしょう。なにか、楽しい事でも考えておきますよ。引き受けましょう」
 彼の言う『楽しい事』は、彼にとって『楽しい』に過ぎない。メイにとっては、『悪夢』のような内容であることは、容易に想像できた。しかし、それを呑まなければならない状況であり、メイは諦めた表情で『お願いします』というのが精一杯だった。
「くれぐれも作戦の邪魔にならないように。約束を守れるな」
「はい」
 メイの言葉を信じて、ガレンスは深く頷いた。

 自動車に乗って、北の町ファムールを目指す。車は、二台。一台は、レックが運転し、ガレンス、パイロンド、メイが乗り合わせている。もう一台は、ザックが運転し、スエルとオムリックが乗り合わせた。
 夜の帳(とばり)が下りようとしている。
 のどかな田園地帯を通り過ぎていく。遠くにそびえるシャラロル山脈が、夕日を浴びて神々しく輝く様を、メイは静かに見つめていた。エレンは生きている。それが分かっていても、焦燥(しょうそう)が心を蝕(むしば)む。夕日の輝きは、そんなメイの心をどこか寂しくさせた。
 北の町ファムールへ差し掛かる。レンガ造りの家が並び、どれもどこか古く冷たい色を帯びている。人がほとんど外に居らず、その少ない人も場違いな文明の塊である自動車の姿を、『面倒ごとか? 鬱陶(うっとう)しいな』と言わんばかりの目つきでねめつけている。
 ファムールは、ヒュランの最北に位置する町。付近の田園地帯を管理する家々は、別個にあるため、ここに住んでいるのはシャラロル山脈周辺の森で生計を立てている狩人がほとんどである。冬の間は、都市へと出稼ぎに出かけるが、今の新緑の時期から夏にかけて狩人たちが戻ってくるはずなのであるが――町の静けさから考えて、まだ戻ってきていない狩人が多いのだろう。
 目指す教会は、さらに北の外れにあった。住宅街から少し離れた所に佇(たたず)む古い教会。建物は半壊しており、シンボルとなるものもまったくなくなっていた。
 車は、教会から百メートルほど離れたところで止まった。
「・・・ここにエレンがいるんですね」
「あぁ、お嬢はここにおる」
 メイの肩が気に入ったのか、イフリルはずっとそこに乗っかっていた。彼は精霊だ。重みはほとんどない。
「寂しい所」
「元は風竜王様の教会だ。ここら辺は、シャラロル山脈を発端とする自然信仰が強い地域だからな、浸透させる事ができず、壊されたんだろう」
 ガレンスが、教会のことについて説明してくれる。ヒュランは、その国民の七割が風竜王を信仰している。それは人類が壊滅的な打撃を受けた『大崩壊』のあと、風竜王が難民を救済するためにヒュランを作ったことに始まっている。風竜王を信仰している人間は、その時の末裔が多い。現在は、北の大国ルイメランとの交易も始まり、他民族も流入してきたため、東側で圧倒的な信者を抱える聖アンティス教も多くなってきている。それとは別に、『大崩壊』以前から存在する土着の宗教というものがある。フェルムハラート周辺の『森(もり)神(がみ)信仰』。そして、シャラロル山脈周辺の『自然信仰』がその最たる例である。フェルムハラート周辺の『森神信仰』は、フェルムハラートが封鎖された事から衰えを見せているが、『自然信仰』は違う。彼らは、風竜王を『侵略してきた化け物』と認識しており、時には強い反発を見せる。この教会が朽ちたのも、それに起因しているのだろう。
「奴らもすでにこちらに気づいているはずだ。一気に仕掛けろ!」
 ガレンスの命令が下った。無駄話もせず、部下達は作戦通り分かれ、メイはパイロンドと共に教会を目指した。
 朽ちた教会からは、今の所なにも動きはない――。

 5.教会での決戦
 冷たい風の囁きで、エレンは目を覚ました。埃が堆積した木の床の上に転がされている。両手と両足は縄で縛られており、転がる事は出来ても起き上がることは出来ない。割れたステンドグラスの向こう側に、うっすらと暮れ行く空が覗いていた。
 木で出来た祭壇の上に座る、黒衣の存在。顔は見えないが、ダークエルフだと――思われる。確定できないのは、目の前の存在が、ダークエルフとして色々と不自然であるからだ。
 まず、なぜ殺さないのか。生かしておく理由なんてないはずである。次に、なぜ『見えている』のか。彼らの『インビジブル』の魔法がある以上、視覚で認知できないはずである。それなのに、目の前にいる存在は確かに見えていた。
 疑問を抱くが、それを言葉にして問う事はできない。恐ろしくて、そんな気にはなれないのだ。これからどうなるのだろうか――エレンは、ダークエルフっぽい存在から視線を逸らして、覗く空を見上げる。
 空が黒に染まっていく最中、動きがあった。
「キタ・・・」
 エレンには、気配などまったく感知できていなかった。ただ、ダークエルフっぽいなにかには感じたのだろう。ダークエルフっぽいなにかの眼前に浮かぶ、白く輝くエネルギー体。右手を、左から右へと水平に滑らせる。
「サァ・・・目覚メヨ」
 エネルギー体が収束を始める。そして、弾けてぶわっと広がった。黒いカーテン――それは、徐々にある形を成していく。足は存在せず、巨大な鉤爪のような手が二本と、人の頭のようなものが乗っかっている。それは、解放された喜びを表すかのように、大きな産声を上げた。
 同時、誰かが教会に入ってきた。知らない顔、知らない顔――エレンの表情が、凍りつく。
「メイ・・・」
 なぜ、彼女がここにいる。彼女に迷惑をかけないために、あの家を出たのに。
「やめて・・・!」
 震える彼女の声は、誰にも届かない。戦いは、始まった。

「なんじゃこりゃぁ!?」
 レックが、目の前の巨大なモンスターを見て、驚愕(きょうがく)を露(あらわ)にする。
「悪霊・・・?」
 呟くメイ。側に立つパイロンドは、懸念そうな顔をしていた。
「・・・ダークエルフが従える邪精霊って、こんなに大きかったか?」
「いやぁ〜、これは違うんじゃないかな。そう思うところだけど、パイロンド先生、どうでしょうか?」
 スエルの言葉をオムリックが否定する。パイロンドも、オムリックと同意見だった。
「邪精霊ではありませんね。どちらかというと、『ゴースト』に類するもののようです。ダークエルフがゴーストを従えるなんて・・・そんな前例聞いた事がありませんね」
 今回の事件は、やはりダークエルフの仕業ではないのではなかろうか。そう思う所であったが、今はそれを考えている時間はない。なんにせよ、前の敵は倒さなければならない。パイロンドは、敵のアナライズを開始した。
「とりあえず、ゴーストが相手なら物理攻撃は無効化されます。武器の属性は、『ニュートラル』にセットしておいてください。敵がなんであれ、私たちのすることには変わりがない。可及的速やかに、敵を殲滅、エレンを確保します。これ以上の時間の浪費は、許しません」
「ソード、ニュートラルセット・・・突撃開始」
 スエルがロングソードのメモリを操作すると、ブゥンという音と共に刀身が淡く輝く。
「了解! 属性ニュートラルにセット! とりあえず、初手で一発喰らいやがれ!」
 レックは、ライフルを抱えて教会の端へと移動し、机の上に銃身を乗せて引き金を引いた。ライフルの弾は、スエルの武器と同じように淡い輝きを纏っている。射出される前に、属性攻撃を上乗せしているのだ。銃弾は、ゴーストの左肩付近を吹き飛ばした。ゴーストの悲鳴が響き渡るが――傷はすぐに修復してしまう。エネルギーの総体が大きすぎるのだ。だが、効いていないわけではない。巨大な力を持つ相手との戦いは、いかにしてそれを削るかにかかっている。今のような攻撃を重ねて重ねて、敵を小さくしていくのだ。
 今の攻撃で、ゴーストは狙いをレックに定めた。体をレックのほうに向けて、顔を突き出す。そして、雄たけびと共に白い直線の光を放った。
 オムリックが射線に割り込み、巨大な盾を地面に突き立てる。
「属性ニュートラルセット! どっせぇーい!!」
 盾の周辺が僅かに開くと、そこから透明な壁が出現する。白い光は、それに阻まれて霧散していった。
「今の攻撃・・・単なる指向性のエネルギー波? 魔法が使えるほどの知能はないと」
 パイロンドの元に、次々とアナライズで得られた結果が集まってくる。
「属性闇。このパターン・・・単なるゴーストという割には、闇の色合いが深い。これは、魔族の眷属にも・・・今、考えても仕方がありませんね。弱点は、光。四属性には、耐性なし。武器の属性は、『ライト』で調整してください。盾の属性は、『ニュートラル』を維持」
「ゴブリン3了解。ライトソード・・・セット!」
 スエルは剣の操作を行い、属性を『光』へと切り替える。レックに狙いを定めているゴーストの背後に回りこみ、その体を袈裟切りする。攻撃を受けたことで、ゴーストは腕を横凪に振るってくるが、それを華麗にバックステップしつつ、確実に避ける。
「・・・ノロマ。あたるか」
 後退しつつ、ポケットから手榴弾のようなものを取り出す。これは、魔(ま)榴弾(りゅうだん)と呼ばれる、魔法の力が込められた爆弾である。ピンを抜き――。
「属性光、炸裂しろ」
 と魔榴弾に言葉をかけてから、ゴーストへと投げつけた。次の瞬間、眩い光がゴーストの体に炸裂した。閃光の中、悲鳴が響く。
「チャンス! ぶち込め! ぶち込め!」
「暇なんで・・・『光の槍(ライト・ランス)』」
 盾の影からレックが銃を撃ち、オムリックが魔法を放つ。見事な連係プレーで、確実にゴーストを削っていった。
 その頃、教会の裏側。窓から忍び込むザック。ガラスは割れていたため、侵入は容易だった。闇と埃が支配する世界。もう、人が住んでいた頃の名残なんてものは、そこにはなかった。
「・・・こっちか」
 慎重に歩みを進める。ぎっぎっと床が軋む音が、やけに耳に残った。本堂へと続く扉を発見し、ザックは周囲を確認しながら近づいた。ドアノブを回し――押してみたが、開く様子がない。逆に引いてみても、結果は同じだった。
「ちっ、そう易くはないか。『開錠(アンロック)』・・・」
 小さな端末を取り出し、ドアノブに近づける。端末の中には、現在確認、そして開錠の方法が判明しているデータが入っている。施錠する魔法、『施錠(ロック)』は、魔法という形を取っているが、その実、他の物理的な鍵と変わらない。ただ、その鍵となるものが、魔法という形でデータ化されているだけ。そのため、開錠するためのデータさえあれば、『開錠(アンロック)』できるというわけである。
「・・・ちっ、該当するデータがねぇし、別にシールドされているのか? 読み込みも出来ねぇ」
 データの本来の役目は、作業の短縮にある。データがない以上、鍵穴をロードし、開錠するためのデータを作成していかなければならない。しかし、今目の前のロックは、ロードすることを妨げる別の処理が施されていた。
「どうなってやがる。『分析(アナライズ)』」
 右手を扉に向けて、アナライズを施行した。左腕に装着してる端末の画面に詳細が刻まれていく。パイロンドのように、画面を空間上に形成する技量があれば必要ないものであるが、魔導師ではない彼にはそこまで要求されていない。現在は、魔法至上主義の時代ではない。魔法の不便な所は、機械が補ってくれている。ザックが使用しているものは、この国では標準的な装備だ。
「シールドというよりかは、結界なのか・・・これは手におえん」
 ロックは鍵に限局しているが、シールドはその周囲の壁全体――そのまま本堂全体を覆っているようだった。これだけ大掛かりなものになると、専門の装備でもない限りは、熟練の魔導師を連れてこなければ、太刀打ちは出来ない。
「ゴブリン2から、ボスへ。裏手はダメです。強固な結界が施されています」
 扉から少し離れて、左腕の端末を通して通信する。
『ボスからゴブリン2へ。そこはもういい。ゴブリン1たちが、ゴーストと交戦に入った。そちらに周ってくれ』
「了解・・・って、ゴースト?」
『あぁ、今はとにかく敵を殲滅し、エレンを確保する事が最優先だ』
「改めて了解。ゴブリン2、支援に入ります」
 妙な突っかかりを感じているのは、彼だけではなかった。溜息を一つ零し、ザックは来た道を戻っていった。
 通信を終えたガレンス。彼は、現在自動車の側にいた。ここから鳩の姿をした人工使い魔を放ち、広域のアナライズの結果をまとめていたのだ。警戒すべきは、サポーターと呼ばれるダークエルフ。しかし、広域のアナライズの結果、少なくとも半径十キロ範囲内に、ダークエルフの反応は、教会の中の反応一つのみ。必ずペアーで動くダークエルフが、単体で動き、しかもサポーターもいない。さらに、ゴーストまで呼び出す――これを、ダークエルフの仕業だと断定する事は、もう無理な話であった。
「反応は確かにダークエルフ・・・だが、理論上偽装は出来る」
 種族によって、属性や魔力のパターンというものがそれぞれ違っている。アナライズはそれを分析し、適合する存在を表示している。だから、その属性や魔力のパターンをまったく同じように外へと放出さえすれば、アナライズはそれがダークエルフではなくても、ダークエルフだと認識するのだ。それを得意とする種族も存在するが、ガレンスは生憎そんな種族と交戦したことはない。そもそも、この地域には存在していない。それらの種族は、どちらかというと水辺に多いのである。人間に擬態するスキュラなんかは、最たる例であろう。
「・・・なんだこの物が歯に挟まったような不快感は。踊らされているのか? エレンを狙っているのは、ダークエルフ・・・だけではないのか?」
 ガレンスは、広域のアナライズを続けるように使い魔に指示を出した。

 戦いは、ザックが参加したことによって、確実にゴーストを追い詰めていた。ただ、ゴーストの耐久力が、とんでもない。長期戦の様相を見せ始めたことにより、疲労が各々の動きを徐々に重たくさせていった。
「これは行けませんね」
 下手に攻撃すれば、敵に狙われるため、手を出さなかったパイロンドが苦々しく呟く。彼の場合、部下が疲弊している事よりも、無駄な時間が増大している事に対して、イライラしているのだろうが。
「メイさん、決して側を離れないで下さい」
「はい・・・」
 パイロンドは、両手で杖を持ち、少し高めに掲げる。
「『魔力増幅(マッジク・ブースト)』」
 杖が煌くと、風が杖を目指すように吹き上げる。魔力を吸い上げているのだ。続いて、パイロンドが聞き取れない言語をブツブツと、しかも早口で積み上げていく。魔導師固有の『圧縮言語』だ。時間にして、十秒ほど――。
「射軸にいる方は退避しなさい! 聖属性魔法を使います!」
「おおっ?! 閃光防御! 目をやられるぞ!」
 レックが、サングラスを付けながら叫ぶ。射軸にいたスエルは、再び魔榴弾を放り投げて、下がっていく。今度のは氷結魔法。ゴーストの体が、地面に縛り付けられる。その隙を突いて、ザックも後退していく。
「『神聖なる矢(ホーリー・アロー)』!」
 眩い光がパイロンドの杖から放たれる。初期は螺旋(らせん)を描き、徐々に収束し、ゴーストに直撃するまでに一本の矢に練り上げられていく。
 着弾。神聖系統固有の着弾効果が発生し、ゴーストの体を包むように白い光の塔が建ち上がる。神々しい光の中で――ゴーストは、ゆらりと姿を現した
「倒れない・・・?!」
 パイロンドは、舌打ちした。強すぎればゴーストを貫通し、後ろのエレンに影響が出ると踏んだため、ある程度魔法のランクを下げ、魔力増幅で細かい調整を行ったのだが――パイロンドの予想よりも多くのエネルギーをゴーストは残していたため、倒すには至らなかった。これは、最悪のパターンだった。
 いまや最大の標的だと認識されたパイロンド。その側にはメイがいる。ゴーストは、残りの力を振り絞って、パイロンド目掛けて突進してきた。
「まったく・・・しぶといにも限度がありますよ。『魔力障壁(マジック・シールド)』!」
 青白い光が、パイロンドの前に展開される。その後ろで――。
「『光の剣(ライト・ソード)』・・・!」
 イデルから護身用としてもらっていた小剣に自前の魔力で光の効果を付加させ――。
「だぁーーーーーーーー!!」
 メイが雄たけびを上げて、突進した。
「メイ・・・!?」
 パイロンドは、これまでの中で一番の驚愕を露にした。
 ゴーストは既に手を振り上げきっていたが、パイロンドを狙っているため、メイは眼中に入っていない。ギリギリまで踏み込み、下から掬い上げるように小剣を振るった。
「あ、あたった・・・キャッ?!」
 攻撃は当たってゴーストは怯んだが、その突進力が相殺されたわけではない。メイは、ゴーストの頭に跳ね飛ばされて、反対側へと落ちていった。
「今回のラッキー賞は俺だな」
 床に叩きつけられる前に、ザックが拾い上げる。
「メイちゃんは、俺の嫁だぁー!」
 と、少し遠くにいたスエルが叫んでいる。
「怯んだ! 総攻撃チャンス! ってやつだなぁ、総員突撃!!」
 レックが銃を置いて、ロングソードを持ってゴーストに突っ込んでいく。その号令に合わせて、オムリックもロングソードを持ち、突貫。
「この悲しみ、癒えるまで俺は殴り続けるぅーー!」
 スエルは、なぜか涙を流しながら突貫していく。
「お姫さま、一仕事終わらせてきます。このお礼、楽しみにしてるぜ」
 ザックは、意味深に笑って、仲間に続いて怯んだゴーストを叩きにいった。それを見送った後、メイは自分の立ち位置に気付く。ゴーストを越えたという事は――慌てて振り返ると、やはりその先には黒衣のダークエルフが座っていた。その後ろには、涙を溜めているエレンの姿があった。
「返して」
『もう・・・手放してはダメよ』
「えっ?」
 幼い女の声が聞こえたかと思うと、目の前にいたはずのダークエルフが消えていた。メイは、唖然となった。
「・・・今の声、どこかで聞いたことがあるような」
 疑問を振り払い、エレンの下に駆けつける。
「エレン! 無事?!」
「メイ・・・」
 縄を解こうとしたが、触れただけでぱさりと縄は落ちてしまった。そもそも縛っていなかったのだ。
「良かった・・・とりあえず、本当に良かった・・・!」
 エレンの前で、うな垂れるように座り込むメイ。彼女の髪に触れようとしたエレンであったが、途中でそれを止めた。
「どうして・・・? 私なんかいなくても・・・」
 その瞬間、メイはエレンの胸倉を掴みあげていた。メイの瞳は、怒りに燃えていた。
「ふざけないで! アンタがイデルのいない間にいなくなったら、私が責任を負わなければならないのよ?! イデルに嫌われたら・・・私・・・私には・・・この世界の居場所なんてないのに・・・! 出て行くなら、イデルに話をつけてからにしてよ・・・!」
 普段は、『マスター』と呼ぶイデルを名前で呼んでいる。感情の高ぶりが、そうさせているのだろう。メイの鬼気迫るその表情と言葉に、エレンはようやく自分の過ちに気付いた。メイに迷惑をかけないため――そんなのは詭弁(きべん)だ。ただ――。
「私は・・・自分が傷つけられるのが怖かっただけ・・・」
 そう、立派なご題目をぶら下げて、逃げている事を正当化しているに過ぎなかったのだ。
「ごめんなさい! 私・・・私・・・」
 言葉にならない。もう、頭も心もぐちゃぐちゃだった。そんなエレンの様子を見て、ある程度吐き出してしまったメイのほうが、簡単に落ち着いた。
「・・・帰ろう」
 メイは、エレンの手を取った。
「さて、一件落着・・・というわけには行きませんよね」
 いつのまにか、メイの後ろにはパイロンドが立っていた。すでに、ゴーストは打ち倒されており、部下たちは先に外へと出ていた。メイは、罰が悪そうな顔で振り返った。
「あ、あの・・・」
「言い訳なんて私が必要としていると思っているのですか? それは滑稽(こっけい)ですね。あなたは、私たちの言いつけを破った。メイ、覚悟は出来ていますね?」
「・・・待って。彼女はなにも・・・」
「黙りなさい」
 エレンの言葉を、パイロンドは一蹴(いっしゅう)した。
「私は、あなたとは話もしたくありません。無駄な時間を積み重ね、簡単な約束も守ってもらえず、これほど無駄に疲れたことはありませんね。報いは受けてもらいますよ」
 パイロンドは、そう吐き捨てて教会を出て行った。
「うぅ・・・まずった・・・パイロンドさん・・・マジギレしてたよ・・・」
 メイは、泣きそうな顔で呟き、体を小さくした。

 冷たい夜風が走り抜ける、静まり返った隘路(あいろ)。その風に紛れて、黒い風が吹く。
「ふぅ・・・」
 黒いイブニングドレスを身に纏った、まだ幼さを残す少女が姿を現す。直後――。
「止まれ」
 そこにガレンスが来た。ロングソードを抜き放ち、無駄なく構える。少女は、振り返ると同時に、人の身の丈はあろうかという鎌を出現させ、構えを取った。ガレンスの表情に陰りが生まれる。少女の構えに、一切の隙がなかったからだ。もし、ここで剣を交える事になれば、一撃必殺。一瞬で、そんな状況がここに産み落とされていた。ガレンスは、緊張で寒さの中でも汗を掻いていた。
「何者だ?」
 一見すると、女の子にしか見えない。が、その『黒さ』は、人ではないことを指し示していた。高位の魔族――しかし、それを象徴するはずの『角』が存在しない。
「噂には聞いていたけど、本当に優秀な人なんだ。安心して。私は、別に敵ではないから。エレンのことを懸念していたのは、なにもあなた達だけではなかった・・・ただ、それだけの話。剣を引いてもらえないかな。もう・・・今日はただ消えるだけだから」
 少女から、完全に戦意は消えている。仕方なく構えを解くと、少女は極上の笑みを浮かべた後、『ありがとう』と残して闇に消えていった。
「・・・風竜王様の使いか? それぐらいしか思いつかないが、魔族を使役しているなんていう話は・・・ふっ、一国の主であった男が、魔族を使役しているなんていう話が出回るわけがないか。蛇の道は蛇、というわけか」
 結局、よく分からない事で振り回されたいたことを悟り、ガレンスは深々と溜息をついた。

 6.終息、そして未来へ
 メイは、眉根を寄せて、デッキブラシの柄で肩を叩く。彼女は今、関所の男性トイレを作業着を着て清掃中。勝手な行動をしたことで、ガレンスにこってりと絞られたメイは、『無償の奉仕』を罰として二週間することとなった。ようは、二週間のタダ働きである。屋敷は修復中なので、早朝五時から夕方八時までみっちりと関所に監禁、仕事をさせられていた。
 エレンはというと、鍵のかかる部屋――拘留室で、言葉のあやではなく、監禁されていた。イデルが帰ってくるまで、この処置が続くとのこと。
 ネズ王の一件から、エレンの家出、そして確保までの一連の騒動は、とりあえず終わった。諸々の問題は残っているが、それはイデルが帰ってこないことには、どうにもならない。
 ネズ王。結局、エレンが実験していた植物の成長を促進させる『人工魔力素子』が、植物だけではなく動物にも影響するという、大失態の果ての結果だったとのこと。なぜ、そんな実験をしていたかというと――。
「・・・ただ、お世話になっているだけでは申し訳ないと思いました。それで、私が出来る事を考えて・・・」
 エレンは、エレンなりに考えての事だった。それを聞いていたメイは、エレンをすっかり許してしまっていた。居場所がないものが、一生懸命に居場所を確保しようとして失敗する事は、多々あることである。実際、メイにも苦い思い出があり、そんな自分の姿とエレンが重なって見えていたのだろう。
 ただ、メイの失敗と違って、エレンの失敗は笑って済まされるものではない。駐屯部隊の一部とはいえ、それを動かしてしまった以上、多額の請求が発生する事だろう。それにガレンスのお仕置きは、メイが背負う事になったが、パイロンドは沈黙を保ったままだ。彼は、何一つとして納得していないのだろう。
「・・・身から出た錆とはいえ、パイロンドさんのお仕置き・・・やだなぁ・・・」
 それを考えると、憂鬱で溜息が零れる。
「お仕事、お疲れさん」
 そこに、レックが現れた。彼は、いつも通りの快活な笑みを浮かべている。
「休憩して、コーヒーでも飲まないか? さっき町でケーキ買ってきたんだよ。なっ?」
「ケーキ! あ、でも・・・」
「ばれなければ問題ないって。だいたい、隊長も大人気ないんだよね。一日、十五時間労働で二週間タダ働きとか、教科書に載りそうなほど前時代的労働環境だぜ」
「それだけのことをやっちゃったんで・・・仕方がないかなって、思ってます」
「あぁ、健気だね、メイちゃんは。そんなに真面目でなくても、人生怒られないって。俺が言うんだから、間違いねぇよ」
 そんな和やかな会話をしていると――。
「メイちゃんが、男性トイレの清掃をしていると聞きつけ、ここに参上!」
 スエルも男性トイレに現れた。その姿を見て、メイが悲鳴を上げて顔を伏せた。背中を向けていたレックが振り向く前に、スエルが言葉を続けた。
「しかも、ズボンは既に脱いできた!」
「この変質者が!!」
 レックの右ストレートが、本当にパンツ姿で仁王立ちしていたスエルの頬を捉えた。
「ごめん、メイちゃん。責任持って、裏の山に捨ててくるから。ケーキは、またな」
「は、はい。もう、この際だから燃やしてください。もう嫌です」
 メイは、晴れ晴れとした顔でレックに言う。その言葉に、『分かっているよ、メイちゃん』と言わんばかりに、レックは親指を立てる仕草をして、気絶したスエルを引きずって行った。
「はぁ・・・あの人、本当に素でキモイ・・・。喋らなければ、カッコイイ人なのに」
 黙っていれば、モデル級。口を開いた途端、コンマ一秒で下衆野郎認定という、極端な男、それがスエルである。

 イデルがいつ帰ってくるのかは、まだ分からないという。今は、ただ彼が帰ってくるのを、ここで待つしかない。考えれば考えるほど、気分が盛り下がっていくので、気を紛らわせるようにメイは掃除を再開するのであった。

 END


『MeIderuErenの旗が揚がるまで』2話へ続く。

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MeIderuEren 『MeIderuErenの旗が揚がるまで』 0〜4まで下書き完了
12月4日 8割近く終わったかと思います。現在11時間ですね、執筆時間。 私は、基本脳内で先に映像化しておいて、執筆していくスタイルなんですが、今回書いた分で、映像化が済んだ分は書き終えてしまいました。なので、これ以上は今の所打つ手なし。また、映像化に勤しまないといけません。 今日は夜勤なので、日曜日ぐらいには続きを書けるかなっと思います。 この調子だと、来週一杯までには出来そうかな。 ...続きを見る
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2009/12/04 12:04
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無限のフロンティアの続編に、アクセルとアルフィミィが参戦するようですね! http://www.famitsu.com/game/coming/1230108_1407.html アルフィミィが、動いているー。なんだか感動だ。アクセルのほうは、通称『アホセル』のA版のようで。OG版は『悪セル』らしい(苦笑。 外伝のツンデレ振りが結構好きだったのですが、これはこれで。アルフィミィは、どっちにしても技がえげつない(苦笑。 この子、OGでは自壊し、OG外伝でアクセルを経由して奇跡の復活を... ...続きを見る
堕天王の逝く道
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定期活動報告
土日が休みと珍しい、堕天王です。 久し振りに、月〜金まで働きましたヨ。 ...続きを見る
堕天王の逝く道
2009/12/12 17:00
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メイ:「ねぇ、エレン・・・聞いていい?」 エレン:「何?」 メイ:「あの・・・怒らないでね」 エレン:「どうしたの?」 メイ:「えと・・・エレンって・・・何歳なんだろうな・・・って。あの、今更ながら、呼び捨てにしちゃってることとか・・・良かったのかなって・・・」 エレン:「エレンでいいわ。年齢は・・・内緒にしましょう」 メイ:「えぇー! 教えてくれないの?」 エレン:「では、永遠の十七歳ぐらいで」 メイ:「そんな事を言うてことは・・・相当な年齢ってことね・・・エレン姉さんと... ...続きを見る
堕天王の逝く道
2010/01/11 22:22
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少しずつ、出来てきたので上げておきます。 これから夜勤なんで、バタバタと。 2話は、そんなに長くならないと思っているので、区切りをつけておりません。 今のところは。 ...続きを見る
堕天王の逝く道
2010/01/22 15:24

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