堕天王の逝く道

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zoom RSS 長編小説その5

<<   作成日時 : 2008/02/04 22:38   >>

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夜勤明けで体調が悪いので、ゴメンナサイ、今日も長編小説のみです。

由紀子・夏樹編 1〜12話
http://www5f.biglobe.ne.jp/~pfive/tyouhen/yukine1.html
13話
http://diary5.net4u.org/scr3_diarys.cgi?action=article&year=2007&month=8&day=20&cat=2714datenou
14話
http://diary5.net4u.org/scr3_diarys.cgi?action=article&year=2007&month=9&day=28&cat=2714datenou
登場人物
http://www5f.biglobe.ne.jp/~pfive/tyouhen/cyara.html


 由紀子・夏樹編 第十六話『悪夢の始まり』 その5

「犯人を探さない?! どうして!」
 ホームルームの後、朝の事で藍が騒いでいた。彼女は、犯人を見つけて吊るし上げたいらしい。彼女なりの正義感だろうか。しかし、由紀子はまったく興味が無かった。
「中学の時もあったし、別にどうでもいい」
「どうでもよくない! 根を潰さないと、いつまで続くか」
「過剰に反応しても面白がられるだけ。井上さん、必死になってくれるのは嬉しいけど、どうでもいいから」
 取り付く島を与えない。由紀子は冷めた表情で、次の授業の準備を始めていた。藍は、納得がいかないといった表情。そこに、助け舟が。
「どうしたの?」
 騒ぎを聞きつけてやってきたのは、虹野(こうの)夏樹だった。いつもよりも冷たい印象を抱く由紀子の様子に、夏樹も気付く。藍は、助かったといわんばかりに、夏樹に事情を話した。その事が、決定的に由紀子をイラつかせる事になる。
「うるさいわね! 私がいいと言っているんだから、それでいいじゃない! いい加減にしてよ! 鬱陶しい!」
 由紀子は、強い口調で吐き捨てて教室を出て行った。驚く藍は、そんな彼女の背中を見送る事しかできなかった。
「・・・私、考えなしだったかな」
 苦々しく呟く。
「井上さんは悪くないよ。どうしてあんなに意固地になっているのかちょっと分かんないけど、後で話してみるね」
「うん、ごめんね」
 その時、藍は気付いた。いつもムードメーカーで笑顔が取り得の彼女が、由紀子以上に冷たい表情をしていることに。機嫌でも悪いのか――ただ、それだけではない何かを、夏樹が隠し持っている、そんな気がしてならなかった。

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