堕天王の逝く道

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zoom RSS 長編小説その4

<<   作成日時 : 2008/02/03 15:12   >>

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友人と話していたら、こんな時間に。
今日は夜勤で時間がないので、小説だけ置いていきます。
本当は、節分の小説を書いていたのですが、間に合いませんでした。
明日か、明後日には公開できると思います。

てことで、長編小説のその4です

由紀子・夏樹編 1〜12話
http://www5f.biglobe.ne.jp/~pfive/tyouhen/yukine1.html
13話
http://diary5.net4u.org/scr3_diarys.cgi?action=article&year=2007&month=8&day=20&cat=2714datenou
14話
http://diary5.net4u.org/scr3_diarys.cgi?action=article&year=2007&month=9&day=28&cat=2714datenou
登場人物
http://www5f.biglobe.ne.jp/~pfive/tyouhen/cyara.html


 由紀子・夏樹編 第十六話『悪夢の始まり』 その4

 由紀子は、黒板の前で立ち尽くしていた。
 聡と話した翌朝の事、登校をした彼女を持っていたのは、黒板を埋めつく文字の羅列。その全てが、由紀子に対する『中傷』である事に気付いた時、由紀子はただでさえ細い瞳をさらに細めて溜息を吐いていた。
『小泉由紀子はサバトを開いている』
『小泉由紀子は呪われている』
 などなど。しかし、それらは今更湧いた噂ではない。由紀子が溜息を吐いたのは、『小泉由紀子は援助交際をしている』という一文のためであった。
 間違いなく、神山聡との事だ。男とつるんでいるのがよっぽど気に食わなかったのか、それとも本当にそう見えたのかは分からないが――由紀子は、その一文を一番最初に消した。
 自分を罵られるのはいい。慣れているから。だが――。
「手伝うよ、朝から暇な人もいるのね」
 由紀子の返事を待たずして、声をかけてきた少女は黒板の文字を消し始めた。由紀子はその少女の名前を知っていた。井上藍、由紀子の前の席に座っている子だ。今まで付き合いなんてものはまるで無かった彼女がどうして手伝ってくれるのか、分からなかった。でも、そんなこと由紀子にはどうでも良かった。
「ありがとう」
 その時、ふと由紀子は藍が消そうとしている一文に目を奪われた。
『小泉由紀子は、問題を起こしたために転校・・・』
 そこまで読んだ時、藍の黒板消しが文字をただの白い粉へと変えてしまった。
「もう、手が汚れる。いい迷惑」
 藍は、由紀子がぼぉとしていることに気付いて、『どうしたの?』と声をかけた。由紀子は、我に返り『なんでもない』と作業に戻る。
「転校・・・そんな話だったわね」
 ぼそりと他人事のように呟いた。

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