堕天王の逝く道

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zoom RSS 小説の連載と日常の話(入院患者様と家族)

<<   作成日時 : 2007/12/08 21:00   >>

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071208-00000004-jij-soci
患者を蹴り殺すって、どんだけよ。
加減を知らない人は、怖いなぁ。
私も同じ立場で、そりゃ腹が立つこともあるが、その前に理性が歯止めをかけてくれる。
落ち着かないときは、車椅子のタイヤを蹴っています。壊れないから。
あ、人が乗っていない車椅子ですよ。乗っているときは、鼻をツンツン突いて鬱憤を晴らしてやります。

私は、認知症病棟に勤めているのですが、今日も考えさせられることが。
状態が悪化して転院された方がいらしたのですが、家族が転院先の病院に『お金がなくて来れない』とか『母の状態が悪い』とか色々と言って渋ったのです。

今までの行いが出る――とでもいうのでしょうか。基本、家族が面会に来ない所は、昔相当家族に負担をかけた所ばかりの様子。
私にもその気持ちは分かる。父や妹が入院したりしても、私は絶対に面会に行かないし、ましてや妹の夫とか『そこら辺に捨てておいてくれ』と言いたくなる。

しかし、それは個人的事情に過ぎない。それ以上にはならない。
転院して、入院手続きが必要ならば、出てこなければならない。家族なんだから。来なければ、転院させたほうも、転院側の病院だって困る。
そこら辺のところは、割り切って欲しいと私は思う。


つまらない話をしてしまいましたね。
では、小説を。

 群青色の空へ! その4

 昼食を終えウトウトとしていた時、何気なく外を見ると、ミナスがヒューイにエサをあげていた。優しい手つきでヒューイを撫で、どこから持ってきたのか青々とした草を食べさせていた。
 飛竜は、他の竜と違い草食である。性格も穏やかだ。しかし、そう簡単に人には懐かないので、子供の時から一緒に育てるのが通例であった。その飛竜が、会って間もないはずのミナスに良く懐いているように見えた。
「・・・あの人、やっぱりただものじゃない」
 気付いていた。動き一つ一つが、どことなく軍人臭かった事に。生活の一部として使われている飛竜であるが、昔と違って最近は貴族の道楽代わりに使われることが多くなった。一般の人には、あれほど上手に飛竜とは関われない。腕がないことから考えても、戦争体験者かもしれない。
 アオイは、視線を逸らし布団を被った。なんとなく気分が悪かった。

 コンコンという咳の音で目が覚めた。外は真っ暗、夜になっている。咳をしていたのは、ミナスだった。
「あ、ごめんなさい。起こしちゃった?」
 いつものように優しい笑みを浮かべる。明かりが乏しいためか、どことなく顔色が悪いように見えた。
「風邪ですか?」
「そんなところ。最近、寒くなってきたからね」
 『今、温かいのを作るから』とミナスは席を立った。左腕がないミナスであるが、料理も家事も上手にこなしている。根っからのお嬢様であるアオイは、ただただ感心するばかり。両腕、両足付いてはいるが、彼女に比べたら何も出来ないに等しい。
 左腕の事、聞いてみたかった。一体何者なのか、尋ねてみたかった。でも、聞く事はできなかった。聞いてはいけないような気がした。
 乏しい光の中で、ミナスの姿をただ見つめていた。

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