堕天王の逝く道

アクセスカウンタ

zoom RSS 小説連載と、日常の話

<<   作成日時 : 2007/12/06 20:52   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

冬になると、ばたばたと倒れるから大変である。
仕事が増える一方で、減りません。

悪い病棟から下りてきた婆さん。熱発して、抗生剤とか補液とか出たのだが、四肢縛り付けていたのに、根っこからぶち抜かれました。抑えに行こうとしたら、血が垂れている手をぶんぶんと振り回し、周りが血の海に・・・。

「や、やめろぉーーーーー!!!」

締めていいですかね? 主に首辺り・・・。

昼間は、あえりないことなんだが、ドクターハリーの誤報が・・・。

隣の病棟の看護師が外で倒れているとか言う話になっていたのだが、その本人は詰め所にいて、外には当然誰もいない。ドクターハリーはどこ? と言っている間に、本来ドクターハリーを依頼した部署の患者が心筋梗塞でお亡くなりに。
ドクターハリーは、問題が起こった所から事務所へ、事務所が全館放送をかけます。
事務所の不手際です。大きな病院と違って、ウチのような病院の事務スタッフは、とても使えません。


もうね、なんかストレス溜まりますわ。

点滴は、明日病棟医に直訴します。無理です、内服にしてくれ! と。明日、運が悪くもリーダーなんで、頑張ります。どうしても点滴を入れたいなら、過沈静してくれ。


ウチ、認知症訓練病棟なのに、点滴が4人とか5人とか、胃ろうと鼻注が合わせて5人とか、いつからここは療養病棟になったんですか? と言いたくなる状況である。
ぶっちゃけ、ウチの病棟では点数取れないから、点滴とか打つだけ赤字垂れ流しなんですが。もう少し、考えて欲しい。


てことで、連載を。

 群青色の空へ! その2

 おぼろげな世界。遠くに聞こえる物音が、布団と体の摩擦から生まれた音だということに気付くのにさえ、時間を要した。
 鈍重な体に鞭を振り、頭を支えながら体を起こす。その瞬間、痛みという電気信号がいっせいに脳を揺さぶった。きつく瞑られた瞳から涙がこぼれる。
 一体、何があったのだろうか?
 思い出せないまま、彼女は重たいため息と共に心を落ち着かせようと努力する。そんな時、『起きたのね』という声が聞こえてきた。
 部屋の中央のテーブルに向かっていた女性が立ち上がる。美しい銀髪が、目に鮮やかに映える。
「おはよう」
 女性が明るくそして気軽に声をかけてきた。状況がつかめないため、戸惑いながらも『おはようございます』と返す。
 ぼんやりとしていた。
 なぜこんなところにいるのかが、まるで思い出せない。それに体の節々は痛むし、思うように動かせなかった。
「どうぞ」
 女性が手渡してきたのは、濃い紫色の飲み物。匂いからして、ブドウのようだ。礼をいい、一口に含む。
「あ・・・美味しい」
 それは、目が覚めるような甘い飲み物であった。女性は、嬉しそうである。
「良かった、口に合って」
 穏やかな女性だ。しかし、良く見てみると、彼女の左腕の袖が不自然に揺れ動いている。左腕は、根元からないのかもしれない。
 部屋は、そんなに広くはなかった。今彼女――アオイが眠っているベッドに、真ん中にはテーブル。その向こう側は台所のようだ。近くの窓からは、外の景色が見えている。扉は一つだけなので、小屋のようなそんな小さな場所である。
 外の景色は、岩ばっかりだ。視界は良くなく、すぐに地層にぶち当たる。色々見ているうちに、ますますここがどこだか判別がつかなくなっていく。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
小説連載と、日常の話 堕天王の逝く道/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる